• 双極性障害について正しく理解しましょう

疾患概要

感情の起伏が激しい双極性障害

双極性障害とは、一般的には「躁鬱病」と呼ばれている疾患です。精神疾患には様々な種類がありますが、そのうち代表的なものは鬱病です。鬱病にかかると、何気ないことや関係ないことでもマイナスに捉えてしまうようになり、正常な生活が送れなくなります。ただ気分が落ち込んでいるだけ、ただ本人がサボっているだけ、という可能性も考えられるために周りからは偏見の目で見られることもあり、周りの理解が必要な疾患です。また、本人が鬱病だと気付かないケースも多くあります。鬱病は気分が落ち込む疾患ですが、躁鬱病、双極性障害は鬱病と同じ鬱状態と、それとは逆に気分が異様に高揚してなんでもできるようなテンションになってしまう「躁状態」を繰り返すのが特徴です。鬱病にもタイプや症状の度合いが変わるように、躁鬱病にも様々なタイプがあります。躁状態と鬱状態を繰り返すというのが基本ですが、鬱状態の方が強く出てしまうケースの方が多くなっています。また、躁状態があるけどそれほど異常ではない「軽躁」のケースもあり、この場合は躁鬱病なのかどうかの判断が難しくなっています。躁鬱病の大きな特徴といえるのが、躁状態と鬱状態がいきなり切り替わるという点です。鬱病の場合は、鬱状態に突入する際は比較的ゆるやかなのですが、躁鬱病の場合は切り替わるタイミングが本当に一瞬で、少し前まで元気だったのにいつの間にかすごく落ち込んでいる、というのが十分にありえます。また、躁状態と鬱状態が混在した状態が発症するケースもありえます。

いい状態と悪い状態のサイクルがあります

うつ病の分類の中で双極性障害という症状があります。うつ病はおおむね10ほどの種類に分類されるのですが、双極性障害はそのうちの一つです。双極性障害の特徴は、躁とうつとを繰り返すことです。2週間程度躁状態の気分が続き、その後しばらくは正常で安定した状態が続きますが、やがてうつの時期がやって来るというものです。うつの時期は精神状態が自己批判で埋め尽くされることもあり、自分で自分のことを深く追い詰めたりして非常に苦しい状態になるのです。逆に躁状態のときは内面の自己批判を打ち消すことが出来ている時期であり、うつ病が克服できたかのような幸福感にも浸るのです。このような相反する精神状態のバランスがうまく取れた時期は普通の行動が出来るのですが、それが長続きしないのが双極性感情の特徴なのです。

いい状態のとき、周りの知人や家族はうつ病が克服できたのではないかとその患者を見ることもあります。躁状態は数週間続くこともありますので、治ったと錯覚してその患者と普通に接していたところ、3か月くらいしたらまたネガティブな言葉などを連発するような患者の話しっぷりに驚くこともあるのです。要するにその患者は双極性障害が治癒していない訳で、躁状態の反動としてうつ状態の時期がきているのです。 このような患者に遭遇すると、精神的に健康な人はどのように接することがいいのか分からなくなってしまいます。従ってゆくゆくはうつ病をきっかけ視人間関係も損ねてしまうことになるので、うつ病の治療は専門医のアドバイスに従うのがベターなのです。

CONTENTS