• 双極性障害について

様々な注意点

男性

自殺者が多い

双極性障害で特に注意しなくてはならないのが、罹患者の中には自殺してしまう人が多いという点です。海外の追跡調査によると、双極性障害を発症した5人に1人が自殺しているという報告があります。双極性障害の特徴は、躁状態と鬱状態が繰り返し発生することですが、ここには大きな落差があり、この落差が問題となります。例えば躁状態から鬱状態に切り替わると、ただ鬱になるだけではなく、躁状態のときに起こした様々な行動に対して激しく自責の念が働き、鬱病ではありえないレベルで落ち込んでしまう可能性があります。逆のパターンも危険で、鬱状態から躁状態に切り替わった際に鬱の気分を引きずっていると、気分は落ち込んだままなのにやたらと行動的になり、自殺してしまう、というケースが考えられます。また、躁状態と鬱状態が混合している状態が続くパターンもあり、やはり自殺の危険性があります。

抗鬱剤が効かない

まったく効かない、というわけではないですが、一般的に、双極性障害に抗鬱剤は効果が薄いとされています。さらに、効果が低いだけならいいのですが、鬱状態のみが抑制されることにより突発的に躁状態になってしまう危険性や、症状が不安定になり躁状態と鬱状態の入れ替わりが急速に行われるようになる危険性が考えられます。双極性障害の六割から七割は、鬱状態からスタートし、何度か鬱状態を繰り返したあとに躁状態が現れる、というケースです。この場合、最初に「これは鬱病だ」と判断してしまうと抗鬱剤を処方してしまいかねないので、慎重な判断が必要です。双極性障害は、きちんと判断して正しい治療を行えば改善が十分に可能な病気です。専門医をしっかり受診することが大切です。

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